大量帳票出力を、安定した環境で実現するためのソリューションを紹介します。
統合管理
帳票運用・出力にかかわるニーズを一気に解決
決算期や締め日が近くなると大量の帳票を印刷する企業も多いことでしょう。帳票は、出力されて初めて活用され、価値を生み出すものです。しかし、その出力要求を統制し、システムに負荷がかからないようにしなければ、出力途中で突然システムがダウンしたり、ほかの業務システムに影響をおよぼすこともあり得ます。大企業はもちろん、中堅・中小企業もこうしたリスクは考慮しなければなりません。帳票出力の遅れは、そのままビジネスプロセスの遅延につながりますし、またほかの業務システムがダウンすることで、ビジネスが停止してしまう可能性があるからです。
また、業務システムがオープン系とメインフレーム系に分かれている場合、一元的に帳票出力を管理するにはどうすべきかも考える必要があります。さらにいえば、「そもそもシステムそのものに障害が発生し、大切な帳票が印刷できなければどうするのか」というリスクもあるのです。
こうした帳票出力に関するさまざまな課題や、システム全体の運用リスクを軽減するために有効なのが運用管理ツールです。運用管理ツールは、システムの稼働状況を監視し、障害を防ぐだけでなく、さらに印刷などのジョブを効率化することで、出力時のトラブル(紙詰まりなど)も未然に防ぐことができます。
- 統合管理に関連するソリューション
-
帳票設計・運用
ファイル転送
複数環境から業務データを帳票へ転送
今日、「業務システムの技術や環境が1つに統一されている」という企業は、ほとんどないのではないでしょうか。多様化した技術の中から、必要とするものを「良いとこ取り」して、最強のシステムを構築するのが現在の主流です。これはシステムの「機能」や「開発」という観点から見ると優れたアプローチなのですが、いざ「帳票出力」の観点から見ると、「多様なデータファイルをどうやって帳票システムに連携させればいいのか」という課題に突き当たります。帳票が業務プロセスの結果として大きな役割を担う今日、これは避けては通れない課題です。
こうした課題に応えるのがファイル転送ツールです。ファイル転送ツールは、各種メインフレームやERPパッケージにあるデータを吸い上げ、汎用データ形式にして別システムへ転送したり、個別にコード変換を行うことで、どんな環境のシステムでもデータを処理できるようにするソリューションです。
複数の環境で業務システムを運用している企業にとって、帳票出力時の避けられない課題を解決するため、必須といえるでしょう。
- ファイル転送に関連するソリューション
-
帳票設計・運用
- HULFT(株式会社セゾン情報システムズ)
- Stream Delivery(コベルコシステム株式会社)
データ統合ツール
BtoBから複数環境統合まで幅広く対応
さまざまな環境に存在する業務システムから、帳票という形態でデータを出力する際、問題となるのは「データ形式をどのように整え、帳票システムに渡すのか?」ということです。これについては、ファイル転送ツールが有効なソリューションですが、もう1つ「データ統合ツール」という選択肢もあります。データ統合ツールの場合、複数環境にある業務データを統合するという役目のほか、外部向けBtoBシステムのインターフェイスとして活用し、その取引データをそのまま帳票システムに転送するという使い方もできます。
データ統合ツールは、データ形式としてXMLを採用しているケースがほとんどです。特に、BtoBシステムとして機能しているデータ統合ツールは、各業界団体でビジネスXMLの規格を統一していることもあり、XML形式が標準となっています。
BtoB取引は、システム間のメッセージングで成り立っているため、「発注書」「納品書」「請求書」などの目に見える帳票が非常に重要です。データ統合ツールには、ビジネスデータを証憑(しょうひょう)として帳票に出力すると共に、点在する業務システムデータを統合し、帳票システムに渡すという役割があるのです。
- データ統合ツールに関連するソリューション
-
帳票設計・運用
- Asteria(インフォテリア株式会社)
- ConnectPlus(株式会社エス・アイ・サービス)
- DataSpider(株式会社アプレッソ)
- InfoUnity(イーズ・コミュニケーションズ株式会社)
データ仕分け
データ仕分けで、事務作業向上に大きく貢献
帳票システムを考える上で、忘れてはならないのがプリンタです。出力された帳票は、いわば企業の「顔」であり、その品質によって企業イメージやサービスの質は左右されてしまいます。メインフレームの大型プリンタでは、大容量プリンティングを実現する安定性や、高い処理能力や最終アウトプットの品質保証を実現できましたが、オープン環境で同じ要件を実現するには、高性能なサーバマシンやOSのほか、プリンタ自体の性能が肝となります。
昨今のプリンタはネットワーク機能を備え、OSシステム構成によっては、事業部門や支店間をまたいだ分散プリンティング環境を実現できるようになりました。また、プリンタメーカーによっては、サーバマシンやミドルウェアなどの製品と組み合わせ、付加価値を提供するベンダもあります。
このように、昨今のプリンタは、それ自体がソリューションとして機能します。そして基幹システムに求められる高品質な「帳票出力」に関していえば、プリンタが持つ高度な印刷機能、ネットワーク機能に加え、精密な帳票レイアウトを設計・出力する帳票システムが必要です。上に挙げたようなメリットを持つ多種多様なプリンタに対応した、高性能帳票システムを検討すべきでしょう。
- データ仕分けに関連するソリューション
-
帳票設計・運用
- OpenBOST(インフォコム株式会社)
クラスタソフト/ロードバランサー
システム障害時の帳票印刷を保証
帳票は、出力されて初めて活用されるものです。そのため【統合運用管理】の項でも、出力時のログ管理や、システム全体の稼働状況を監視することが重要であると解説しました。
しかし、どんなにしっかり管理していても、万が一ということがあり得ます。そうした万が一の際、対処する方法は2つあります。
まず、有事においても確実に帳票印刷を保証するのがクラスタソフトなのです。クラスタソフトは、システム構成を「稼働系」「待機系」の2つに分け、有事の際には迅速に待機系に切り替え、システム全体の可用性を高めるソリューションです。
次に、そうした有事を未然に防ぐため、サーバ負荷分散をしてパフォーマンスを最大限に引き出すため「ロードバランサー」を導入する手段もあります。ロードバランサーを導入すれば、業務システム側から出力する帳票サーバを指定しなくても、ロードバランサーが負荷分散を見て、最適なサーバへ振り分けするので、出力を待たされたり、1つのサーバに負荷がかかってダウンするということがありません。両者とも、安心・確実な帳票出力を保証するソリューションといえます。
- クラスタソフト/ロードバランサーに関連するソリューション
-
帳票設計・運用
- ClusterPerfect(東芝ソリューション株式会社)
- ServerIron(ユニアデックス株式会社)







