用語集
オブジェクト指向
object oriented
ソフトウェア工学において、プログラムの処理手続きではなく、処理の構成要素に着目して要件分析・定義・設計・開発を行うアプローチのこと。ある業務プロセスの中身を、さらに細かく分解し、そのプロセスに必要となるデータと1セットで1部品として扱う。また、処理プロセスに必要な制御機能も1つの部品として扱う。プログラミング言語の発展中期においては、業務用プログラムは、処理の流れに沿って書くのが一般的だった。COBOLなどがこれに該当する。
これに対し、処理の流れをそのまま記述するのではなく、処理の中身を分析し、そこで洗い出された単位ごとにプログラムを記述する流れが出てきた。オブジェクトを広義の意味で捉えると、例えばC言語のライブラリに組み込まれた関数も1つのオブジェクト指向といえる。
ただ、1990年代に登場したJava(J2EE)では、操作手順を集約したものを「クラス」と呼び、特に操作手順とデータを持つものを「インスタンス」とし、これらを(正確には、もっと細かい単位もあるが)継承し、組み合わせて開発することを「オブジェクト指向開発」とした。
例えばCOBOLで、朝起きてから出かけるまでの行動をプログラムすると、「朝起きて、顔を洗って、食事を取って、歯を磨いて、服を着替えて、支度をして、家を出る」となる。これに対し、オブジェクト指向の世界では、「起きる」「顔を洗う」「食事を取る」「歯を磨く」と、行為ごとに分割して考える。再度、今度は休日の行動をプログラムすると、COBOLでは「朝(もしくは昼)起きて、顔を洗って、食事を取って、また寝る」というプログラムを一から書かないといけないが、オブジェクト指向では、「起きる」「食事する」「寝る」という単位でプログラムを継承し、組み合わせて開発するので、工数がかからない。また、新たなクラスやインスタンスを追加するのも容易にできる。そのためアジャイル開発などもやりやすい。COBOLなどの手続き型言語は、開発においてもウォーターフォール型が適している。
関連用語
| ・COBOL | ・Java |
| ・アジャイル開発 | ・ウォーターフォール |






