企業における、あらゆる業務をカバーする包括的な帳票システム開発を実現するために、何が必要とされるのか。ここでは帳票システム全体を俯瞰し、帳票システムの導入・運用を考える上で重要となるポイントを整理する。
帳票システムの考え方
「帳票基盤」
Webを中心に本格化する企業システム、その業務を円滑に推進するためには統合的なソリューションが必要となる。特に、運用面で欠かすことのできない日本固有の帳票処理を、Web上でも再現するシステム開発を考えなければならない。
次の図は、企業の業務において必要とされるすべての帳票運用を含んだ、帳票基盤の概要をまとめたものである。
上位アプリケーションとのインターフェイス
Pure Java対応の連携ソフトウェアにより、EC・EDI・ERP・ホスト・オフコン・RDBなどから、XML・TXT・CSV・固定長形式でデータを受け取り、指定の帳票フォームにマージして自動で帳票生成を実行する。
通信系帳票出力
データ内にメールアドレスを含めておくことで、生成されたPDF帳票を自動的にメール配信する。また、インターネットFAXサービスの利用により、一斉FAX配信の連携も行える。また、個々のPDFファイルに対して、暗号化処理などのセキュリティをかけることができる。
各社アーカイブ電子保存連携
各社帳票電子保存製品との連携を図り、それぞれの電子保存形式に対応する。
センター集中大量帳票出力
サーバソフトウェアは、各種開発言語によるAPIからの出力コントロールやXMLデータ連携による印刷実行に対して、指示された印刷データを専用スプーラへ蓄積する。これによって、基幹システムのオープン化に伴う印刷環境で、バッチで帳票処理された印刷データについて、円滑な大量印刷や分散印刷を実行することができる。
印刷のジョブ管理、再印刷、プリンタのステイタスを監視でき、出力データとプリンタ群の一元的な集中管理も可能である。
Web大量帳票出力
帳票統合スプールサーバは、帳票出力用ユーザアプリケーションで作成した大容量の印刷データをサーバ上のデータベースにスプールし、ネイティブな帳票印刷を実行する。帳票統合スプールサーバ側から各拠点にあるサーバに対して、ダイレクトに印刷データの圧縮転送を行い、帳票出力を自動実行させる仕組みを提供する。クライアントに接続されているプリンタを指定して、直接印刷を実行させることができる。
Web Online定型帳票出力
業務システムのデータから、定型帳票として出力するオンライン系。サーバソフトウェアが、クライアントからの要求に対して、印刷データを圧縮してクライアント側へ転送する。ブラウザの要求から、クライアント側に接続されたプリンタへ直接印刷可能な環境を構築できる。
INPUT
業務の効率を落とさずに、スムーズにデータインプット可能なフォーム入力環境が必要とされる。
Online非定型帳票出力
データベースに蓄積されたデータを自由な角度で集計分析する環境。
モジュールによる組み立て
基幹業務の帳票運用に最適な出力環境
帳票に関する様々な業務の要件に応え、短期システム構築を実現するためには、必要なソフトウェア部品をつなぎ、その組み合わせによって柔軟にシステム拡張できるソリューションが求められる。
JAVAにおける実行環境+Windowsにおける実行環境
● Web帳票運用の一元化
Windows環境だけでなく、Javaによるオープンプラットフォームで、Web Application Serverと連携したPDF帳票出力、プリンタコマンド印刷、センター帳票出力、拠点のバッチ出力、伝票発行、FAX、CSV出力、メール送信など、業務の要件にあったモジュールの組み合わせで実装できる帳票出力環境が要求される。
帳票統合スプールサーバ
● 基幹の大量帳票出力をオープン化
ますます加速するオープン化の流れに対して、現実的な「基幹帳票の移行」を成し遂げるためには、OS /プラットフォーム/プリンタに制約されないオープンな帳票印刷環境と、大量帳票処理の基盤、そして大幅なコストダウンをはかる分散と統合管理の仕組みが欠かせない。
帳票統合スプールサーバは、拠点に分散する印刷システムの集中化と、ホストプリンタに替わる大量帳票処理を行い、ブラウザベースで基幹オープン系帳票システムの運用管理を可能にする。
● プリンタ機種に依存しないオープンな印刷環境
~メーカやプリンタの機種の差異を吸収したオープンな印刷環境を構築~
各プリンタ専用の記述言語に対応したドライバを搭載することで、それぞれのプリンタのスペックを引き出したパフォーマンスを実現することができる。
また、コマンド印刷方式を採用することにより、従来型のWindowsのイメージ印刷に比べて、印刷データの大幅な軽量化をはかり、ネットワークの負荷を軽減することができる。
帳票設計
● 帳票開発の生産性を高める「フォームアプリケーション」という考え方
帳票開発の工程においては、「帳票の読込み・罫線/固定文字の作成」が大きな工数を占めている。「フォームアプリケーション」という考え方によって、上位のアプリケーション側に帳票処理をさせない設計により、システム開発の効率化と生産性向上を図ることができる。これまでの単なるフォームオーバレイと異なり、アプリケーション側のインプリメントを軽減し、印字フィールドに関数や数値編集式を埋め込む機能やキーブレイク、グループサプレスなどのレポーティング機能を付加することが可能となる。
ここでさらに、Excel等で作成した帳票データのファイルコンバートやOCR機能を採用することによって、電子申請系の膨大な帳票の読込みを容易にし、工数の短縮とフォーム設計の生産性を高めることもできる。
ファイルインターフェース
● 既存システムの資産を活かしたテキストデータ連携による帳票出力
既存のシステムプラットフォームや、企業間連携をはかるXMLデータ形式XML対応システムから、ノンプログラミングで帳票印刷を行う。Pure Java対応の連携ソフトウェアにより、EC・EDI・ERP・ホスト・オフコン・RDBなどから、XML・TXT・CSV・固定長形式でデータを受け取り、指定の帳票フォームにマージして自動で帳票生成を実行する。
● XMLインターフェイスによる帳票ソリューションテキストインターフェイスのほかに、XML対応のアプリケーションやXML-DBに蓄積された印刷データから、XML形式のデータを取得して、これまで通りの帳票出力環境を再現する。
PDF帳票運用
● PDF帳票の生成
Web Application Serverと連携してPDF帳票の生成を行う。生成したPDFは添付ファイルとして、メール配信することができる。ブラウザの要求から、ノンプレビューのままクライアント側に接続されたプリンタへ直接印刷できる環境も構築可能である。
● PDFセキュリティ生成されるPDFに対しては、暗号化処理およびセキュリティをかけることができる。さらにドキュメント単位で、暗号化/複合化、閲覧/印刷/変更/コピーの抑止、電子透かし、PDFのマージ、オブジェクトの埋め込みなど、改ざん防止や情報漏洩防止の機能を付加できる。
いままでの印刷環境を活かした業務帳票出力
● オープンな帳票印刷
あらゆるOS、プラットフォームで実行するオープンかつマルチスレッドな帳票印刷。PDF出力では補完できない複写伝票やプレ印刷された帳票への出力、バッチ系大量帳票処理をネイティブに実現することができる。
● ブラウザサイドからのプリンタ出力ブラウザサイドのプリンタからダイレクトな帳票出力を実行。クライアントからの要求に対して、印刷データを圧縮して転送し、クライアントに接続される多様なプリンタからネイティブな直接印刷を実現する。また、ノンプレビューで、クライアントPCから印刷が可能。
● 自動FAX送信オープンプラットフォームから、EDIのインフラが届かない取引先へ、帳票システムからの自動FAX送信を行う。





